CSW%とは?1球ごとに見る「支配的な投手」の条件
**CSW%(シー・エス・ダブリュー・パーセント)**は、投手が投げた1球ごとの質を測る指標です。正式名称は Called Strikes + Whiffs percentage=見逃しストライク+空振り の割合。近年、投手評価で最も注目されている指標のひとつです。
「打者を追い込む球」を数える
CSW%は、全投球のうち次の2種類が占める割合を計算します。
- Called Strike(見逃しストライク) … 打者が手を出せずに見送ったストライク
- Whiff(空振り) … 打者がバットを振って当たらなかった球
CSW% = (見逃しストライク + 空振り) ÷ 総投球数
どちらも共通しているのは、打者がバットに当てられなかったという点です。見逃すしかない球、振っても当たらない球を多く投げられる投手ほど、打者を優位に追い込んでいる——それを1球単位で数値化したのがCSW%です。
奪三振率(K%)との違い
「打者を抑える力なら奪三振率でいいのでは?」と思うかもしれません。しかしCSW%には次の強みがあります。
- 結果が出る前の質を測れる … 三振は打席の最後の1球でしか記録されないが、CSW%はすべての球を評価する
- サンプルが安定しやすい … 1試合で三振は数個でも、投球数は100球超。少ない試合数でもブレにくい
- 「際どい球で見逃しを取る力」も評価できる … 空振りだけでなく、コントロールで見逃しストライクを奪う投手も正しく高評価
そのため、シーズンや大会の序盤でも投手の質をいち早く捉えられます。
CSW%の目安
プロの基準ですが、質の高さを読む感覚として使えます。
| CSW% | 評価 |
|---|---|
| 32%以上 | 支配的 |
| 30%前後 | 優秀 |
| 28%前後 | 平均的 |
| 26%以下 | 打者に見極められている |
甲子園データでの使いどころ
甲子園ラボでは、公開されている1球ごとのデータからCSW%を算出しています。試合数が少ない大会でも、「打者にバットを当てさせない投手」=次の試合も抑える可能性が高い投手を早い段階で見つけられるのがCSW%の魅力です。
防御率やFIPが「失点の結果」を見るのに対し、CSW%は**その手前の“球の質”**を見ています。FIPと組み合わせれば、「結果」と「過程」の両面から投手を立体的に評価できます。
指標の一覧は指標解説にまとめています。